松山聖陵・アドゥワに“吉報” 右肩負傷で調整遅れも…第6日ならイケる
「全国高校野球選手権組み合わせ抽選」(4日、フェスティバルホール)
春夏通じて甲子園初出場の松山聖陵は、初戦で全国最多37回目出場の北海と対戦することが決まった。プロ注目の196センチ右腕・アドゥワ誠投手(3年)は、右肩負傷の影響で調整が遅れており、大会第6日の日程を歓迎した。
196センチ右腕に安どの笑みが浮かんだ。松山聖陵の相手は全国最多37回目出場の北海に決定。アドゥワは「相手は名門。初出場の自分たちは挑戦者」と表情を引き締めたが、初戦が大会6日目となったことについては「自分にとっては、ちょうどいい。じっくりと調整できる」と満足そうに話した。
右肩の状態が万全ではない。7月28日の愛媛大会決勝・新田戦でライナー性の打球が右肩を直撃。激痛の中で九回を投げ切り、チームを甲子園に導いた。ただ、翌日には腕が上がらない状態になり、前日まで6日間ノースロー調整が続いた。
この日午前に行われた甲子園練習。アドゥワは1週間ぶりに投球を再開した。憧れのマウンドから軽めに15球を投げ「もう痛みはない」と回復をアピールしたが、調整の遅れは否めない。荷川取秀明監督(35)も「投げ込み、走り込みが不足している」と不安を隠さず、「だから6日目というのは、何より良かった」と抽選結果を喜んだ。
ナイジェリア人の父と日本人の母を持つハーフ右腕は、その長身から繰り出す最速145キロの速球で全国の強打者に立ち向かう。「目標はベスト8以上。1つでも多く勝って、松山聖陵の名を広めたい」。入念に肩を仕上げ、勝負のマウンドに立つ。