日本ハム・大谷2年ぶり1試合2発!ソフトバンクのマジック点灯阻止
「ソフトバンク1-8日本ハム」(6日、ヤフオクドーム)
圧倒的なパワーで鷹投手陣を粉砕した。日本ハム・大谷が今季初、14年7月5日以来の1試合2発の大暴れでソフトバンクのマジック点灯を阻止。「勝ちたい気持ちでやってますから。いい打撃ができてよかった」と、結果につながり胸を張った。
本塁打ショーの幕開けは三回無死一塁。千賀の直球に詰まった打球は左翼方向へ高々と上がる。内野が一、二塁間方向に集まる極端な“大谷シフト”をあざ笑うかのように力でテラス席へ運んだ。「差し込まれて入らないかな思ったけど、なんとか入ってよかった」。七回1死二塁。今度は左腕・嘉弥真の直球をフルスイングし、中堅左に弾んだ。計16本のうち8本がソフトバンク戦と相手が強者になると燃える二刀流。栗山監督も「褒めたくないけど尊敬している」と最敬礼だ。
右手マメをつぶした影響もあり、自身初の11戦連続野手スタメンでその間5本塁打の大活躍。だが、内心穏やかではない。投手調整の遅れも気になり、投げられない悔しさもある。前カード・ロッテ戦の練習では投手練習に集中し過ぎるあまり打撃練習に遅れ、首脳陣に時間の管理を注意されたこともあった。
「投げて勝つのもいいけど、そればかり気にしても仕方ないので」。投げられない悔しさをバットで晴らす。試合での気持ちの切り替えができるからこそ、大谷は打てる。