スマイル王子の智弁学園・村上が無四球完投 春夏連覇へ好発進

完投勝利を挙げ、笑顔をみせる智弁学園・村上=甲子園(撮影・北村雅宏)
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 「全国高校野球・1回戦、智弁学園6-1出雲」(7日、甲子園球場)

 センバツ王者の智弁学園が出雲に快勝し、史上8校目の春夏連覇へ好スタートを切った。エースの村上頌樹投手(3年)は、5安打1失点、無四球で完投した。

 チームメートからつけられた「スマイル王子」の異名そのままに、マウンドで笑みを絶やさなかった村上。「笑みを浮かべることで相手からは不気味に思われるし、こっちは先行されても余裕が生まれる」と効果を口にしたエースは、立ち上がりから危なげなかった。

 三回に浜風で打球が流され打ち取った打球が適時二塁打となり1点を返されたが、「ちょっとギアを入れました」と後続をきっちり仕留めた。「きょうはバランスよく投げられた。せっかく一番、いい球場で試合をさせてもらっているので。楽しまないともったいない」とテンポ良くアウトを積み重ね、最終回には自己最速タイとなる145キロを計測した。

 チームメートから「スマイル王子」と呼ばれることには「あんまりっス…。全然、王子キャラとかではないので」と苦笑いを浮かべた村上。「自分が行けるところまで投げ抜きたい」と夏の頂点を目指し、一歩、一歩、階段を駆け上がる。

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