巨人・クルーズいきなりV弾!2カ月ぶり復帰で一発回答 ミスターも上機嫌
「巨人5-2DeNA」(9日、東京ドーム)
存在感は絶大だった。左足首痛で離脱していた巨人・クルーズが約2カ月ぶりに出場選手登録され、復帰即先制7号2ラン。チームの貯金を再び8に戻した。お立ち台で大歓声を浴び、「帰ってきたからにはしっかり貢献しようと思っていました」と笑顔で汗をぬぐった。
二回1死一塁。久保康の高めスライダーを鋭く捉え、左翼2階席まで運ぶ特大弾。「思い通りのスイングができたよ」と興奮を抑えきれなかった。
けがの発端は4月。自打球が左足首に当たり、翌日に登録抹消。一時復帰したが再発し、6月11日に再抹消されていた。2カ月ぶりの復帰に「昨日の夜は眠れなかった」。リハビリ期間には5キロの減量にも成功。「膝や足首に負担がかからないからすごく状態がいい」と手応えもつかんでいた。
観戦に訪れていた長嶋茂雄終身名誉監督も上機嫌。自らが指揮し、広島との最大11・5ゲーム差を逆転した96年のシーズンを振り返り、「あったな。昔、メークドラマって。これからです。まだまだ」と笑みを浮かべた。
広島とのゲーム差は5・5。高橋監督は「本人(クルーズ)、チームにも勢いがつく1本だと思う」と目を細めた。クルーズは「自分も最善を尽くして同じようなドラマを作れればいい」と宣言。頼れる助っ人が、チームの勢いを再加速させる。