西武・メヒア復調弾 後半戦初アーチ、28号キングタイ

 「日本ハム1-3西武」(9日、札幌ドーム)

 低迷していた助っ人が、値千金の一発でチームを連敗脱出に導いた。1点を追う三回2死一、二塁。西武・メヒアが日本ハム先発バースの抜けたフォークボールを完璧に捉えた。左中間席中段まで運ぶ逆転28号3ランは、実に7月11日の楽天戦以来、68打席ぶりとなる後半戦初アーチだ。「しばらく打っていなかったので…。勝ちにつながってよかった」と笑顔を見せた。

 最下位に沈むチームと同様、自身も不振にあえいでいた。6月終了までに24発を放ったが7月は3本。試合前のフリー打撃でも首をひねる姿が目立っていただけに「これから打てるように全力で頑張る」と復調のきっかけとすることを誓った。

 主砲中村が不振で2軍調整中と打線は苦しい状況が続く。それだけに、日本ハム・レアードと並び再び本塁打王争いの首位に立った男にかかる期待は大きい。田辺監督は「今4番と言えばメヒアしかいない」と称えた。連敗を2で止め、10日は6月10日以来2カ月ぶりの連勝が懸かる。指揮官は「何とか全力で」と気合を入れた。

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