DeNA筒香キング独走35号!離脱中のヤ山田に2差つけ打点は2差に迫る
「巨人4-5DeNA」(11日、東京ドーム)
逆方向に飛んだ力強い打球が、DeNA・筒香嘉智外野手らしかった。五回1死。目の前で梶谷が12号3ランを放った直後、左中間席にキング独走の35号ソロだ。
「カジさんのホームランの流れに乗って打てただけです」。後半戦だけで5度目のアベック弾。前を打つ先輩に敬意を表す一発は、東京ドームでの今季初アーチ。これでセの全本拠地で本塁打を放った。
また一つ球団記録を樹立した。左打者の35本塁打は、1950年の藤井勇を66年ぶりに抜く球団史上最多。藤井は1936年に大阪(現阪神)の選手として、プロ野球1号となるランニング本塁打を放った人物。まさにレジェンド超えの一発となった。
偉人レベルの話にキョトンとした主砲だが、この日は高い貢献度を示した。三回は2死一、三塁から右翼線へ先制二塁打。「昨日も一昨日も負けていた。自分がどうこうというより、チームが勝つことが一番大事」。先制打に中押し弾。納得の内容だった。
この日の2打点を加えて82打点。故障で戦線離脱中のヤクルト・山田に2差と迫り、本塁打では逆に2差をつけ、2冠は目前だ。12日から横浜で首位・広島との3連戦。「明日から本拠地。どの試合が大事というのはないけど、勝ちに行けるようにしたい」。そのバットで首位もたたく。