春夏連覇逃した智弁学園 小坂監督は悔やむ
「全国高校野球・2回戦、鳴門5-2智弁学園」(13日、甲子園球場)
春夏連覇を目指したセンバツ優勝の智弁学園が、鳴門に逆転負けを喫した。小坂将商監督は「村上は本当によく投げてくれた。次の1点がなかなか奪えなかったし、やっぱり甲子園はミスが出ると負ける」と悔やんだ。
序盤に2点を先制した。だが二回以降、打線は相手左腕・河野に封じられた。守りではエース・村上が踏ん張りながらも、2つの適時失策で逆転を許した。だがそれ以上に小坂監督自身が悔やんだのは積極的な策を仕掛けられなかったことだ。
同点の七回2死一塁、カウント2-2からエンドランを仕掛けたが、河野の直球が外角高めに抜けた。打者はバットを振れず、走者は二塁手前でタッチアウトになった。
「あれがあったことで八回も仕掛けられなかった。序盤から結構、ボールにバラツキがあったんで。青木を走らせていれば、大田の打球は頭上を越えたかもしれない。なかなか難しいですね」と唇をかんだ小坂監督。
それでも選手たちには「本当に自分が言いたいことを自分たちで言ってくれた世代。監督としてはすごく楽でした。それが春の日本一につながったんだと思います」と2年半での成長に目を細めていた。