由伸巨人、痛すぎる3連敗 阿部は3戦連続無安打
「ヤクルト2-1巨人」(13日、神宮球場)
重苦しい空気が三塁ベンチを包み込んだ。巨人は痛恨の3連敗で、6カードぶりの負け越し。首位・広島も敗れて6・5ゲーム差は変わらなかったが、高橋監督は「何とか、明日は勝たないと…」と焦りの色をにじませた。
あと一本が出なかった。一回、1死二塁の先制機で打率リーグトップの坂本、阿部がいずれも中飛。1点を追う八回は、1死三塁の絶好機で橋本到の空振り三振に続き、坂本も右飛に倒れて追いつくことができなかった。
チームをけん引してきた坂本、阿部、村田のクリーンアップがこの夜は計11打数無安打。特に阿部は23試合連続安打がストップしてから、これで3試合連続無安打となった。高橋監督は「今まで随分打ってきたわけだから。打てない日ばかり彼らのせいにはできないですよ」とかばったが、主軸の奮起なくして逆転優勝はあり得ない。
3連敗は6月30日から7月3日にかけて喫して以来。投打がかみ合い、7月は14勝7敗と大きく勝ち越した。8月も4連勝で滑りだし、広島とのゲーム差を縮めてきた。だが、7日の広島戦で逆転サヨナラ負けを喫してから、勢いに陰りが見え始めている。
主将の坂本は「こういうこともある。切り替えて頑張ります」と、言葉を絞り出した。6連敗となった鬼門の神宮で、由伸巨人の底力が試される。