連覇ならずも智弁学園・村上は笑顔貫く「自分まで泣いてしまったら…」
「全国高校野球・2回戦、鳴門5-2智弁学園」(13日、甲子園球場)
春夏連覇を逃した智弁学園(奈良)のエース、村上頌樹投手(3年)の目に涙はなかった。仲間を励ましながらアルプスにあいさつ。「ここで自分まで泣いてしまったら、みんなに申し訳ない」とトレードマークの笑顔を貫いた。
同点の九回、この日最速の143キロをマークするなど魂のこもった投球をみせたが、二塁打と四死球で2死満塁。鎌田に右前へ運ばれ、右翼手の悪送球が絡んで3点を失った。「気合が入り、かえって高めに浮いてしまった」。最後に悔いの残る1球となった。
センバツ5試合、今夏2試合。7試合を1人で投げ抜いた。「春夏連覇のプレッシャーは、奈良大会よりはマシ」と振り返ったが「最後に勝てず、みんなに申し訳ない」と無念さをにじませた。