巨人・菅野、復活0封 6回4安打で7勝目 視線は早くも鯉斬りへ
「中日0-2巨人」(16日、ナゴヤドーム)
チームにとっても、個人にとっても価値ある1勝だった。左足親指の負傷から中10日で復帰した巨人の先発・菅野が6回無失点で7勝目。7月9日以来、1カ月ぶりの白星を挙げたエースは「月に1回しか勝ってないので、すごい久しぶりな感じがします」とお立ち台で笑みを浮かべた。
初回から直球と変化球を巧みに使い、竜打線に三塁を踏ませなかった。四回1死一、二塁の場面は二者連続三振で切り抜け、ガッツポーズも決めて見せた。それでも球数は113球を費やし、「あと2イニング投げたかった」と反省を口にした。
5日・広島戦で負傷し、翌日に出場選手登録を抹消された。万全ではない中での復帰に「ちょっとでも試合で結果を残せると思った以上、マウンドに上がらなければ悔いが残る」。エースとしての高い自覚があるからこそ、復帰戦でしっかり結果を残した。
菅野の白星に高橋監督は「次に向けてのいいきっかけにしてくれれば」とうなずいた。チームは2連勝も、広島と6・5ゲーム差は変わらず。菅野の次回登板は23日・広島戦が有力で「0に抑えられたのは何とでも言えるけど、来週の広島になれば、そうはいかない。長いイニングを投げて、チームの勝利に貢献したい」。エースの視線は、早くも鯉斬りへと向いていた。