鳴門3年ぶり8強 日野大暴れ!左で三塁打、右で本塁打
「全国高校野球・3回戦、鳴門11-9盛岡大付」(16日、甲子園球場)
鳴門(徳島)はスイッチヒッターの1番・日野洸太郎内野手(3年)が1本塁打を含む2安打3打点と活躍。盛岡大付を下し、3年ぶりに8強に進んだ。準々決勝は明徳義塾と鳴門の“四国対決”となった。
スイッチヒッターが大暴れだ。まずは四回、1死一、二塁のチャンス。左打席に入った鳴門の1番・日野は、相手右腕・井上涼から左越えに2点適時三塁打。そして八回には、左腕・三浦から右打ちで左翼席にソロ本塁打をたたき込んだ。
「右でも左でも打てたのがうれしい。1番打者の仕事ができた」。2安打3打点の活躍に声が弾んだ。
もともと左利きだが、小学4年時に野球を始めた時から「両方で打てていた」。中学時代は左打ちに専念したものの、高校入学後に森脇稔監督(55)から「利き目が左目だぞ」と指摘され、それを生かせる右打ちを再開。阪神・西岡の打撃スタイルを参考に、1日1000スイングの猛練習で右も左も打撃を磨いてきた。
11安打11得点。粘る盛岡大付を振り切り、3年ぶりの8強入りを決めた。準々決勝は明徳義塾との“四国対決”だ。明徳には今春の四国大会で2-3と惜敗した。「リベンジしたい」と日野。50メートル6秒0の俊足とパワフルな両打ちで、四国のライバルを打ち負かす。