木更津総合・早川スイスイ2戦連続完封 聖地のマウンドからパワーもらい快投
「全国高校野球・3回戦、木更津総合2-0広島新庄」(17日、甲子園球場)
木更津総合(千葉)は早川隆久投手(3年)が2試合連続完封勝利で8強入り。
好投手ぞろいの大会にあって、木更津総合・早川が最高の輝きを放った。2回戦の唐津商戦に続く2試合連続完封は、2013年富山第一・宮本以来。同校を初のベスト8に導いた。
初回、2番・木戸が先制アーチ。「アイツ試合前に『ホームラン打ったら全ベースにヘッドスライディングする』って言ってたのに、有言実行しないヤツなんですよ」。ムードメーカーの思わぬ援護に気持ちが乗った。
「ブルペンは悪かったのに、甲子園のマウンドで不思議なパワーをもらった」と、MAX141キロの直球とスライダーやツーシームを左右低めに、自在に制球。好打者がそろう広島新庄打線に対し、二塁を踏ませたのはわずか一度、3安打1四球の完封勝利だ。
投手戦を演じた同じ左腕の広島新庄・堀からは試合後「ナイスピッチング。これからも自分らしいピッチングを続けて」とエールを送られた。ここまで破ってきた敵の思いも背負って、早川が今日も左腕を振る。