明徳・馬淵監督「敬遠しない」宣言 3戦連発の作新・入江を警戒も
「全国高校野球・準決勝、作新学院-明徳義塾」(20日、甲子園球場)
準決勝に進出した明徳義塾(高知)、作新学院(栃木)、秀岳館(熊本)、北海(南北海道)の4校は休養日の19日、それぞれ約2時間の練習を行った。明徳義塾は西宮市内のグラウンドで調整。馬淵史郎監督(60)は、大会タイ記録の3試合連続アーチを放った作新学院・入江大生内野手(3年)を警戒しながらも、「敬遠はしないよ」と真っ向勝負を宣言した。
作新学院と激突する準決勝。馬淵監督は、最も警戒する相手打者に「3番・入江」の名を挙げた。
「3試合も連続で打ってるんやから、いいバッターですよ」
大会タイ記録の3試合連続アーチを放った強打者は確かに怖い。ただ、手塩にかけて育てた“Wエース”への信頼は厚い。エース・中野恭聖投手(3年)は鋭いスライダーを武器に初戦から20イニング連続無失点。右横手の金津知泰投手(3年)も安定感がある。「ウチの投手がきっちりやれば抑えられる」。夏の甲子園30勝目を挙げた知将は「敬遠はしないよ」と断言した。
この日、両投手はノースロー。ランニングなど軽めのメニューで調整した。先発について指揮官は「金津で行く」と言い切った直後、「でも中野が思ったほど疲れてない。状態が良ければ中野かも」とニヤリ。
相手の最速152キロ右腕・今井に対しても「ほれぼれする」と評価する馬淵監督。「力は6・4で作新が上。でも野球は4の方が勝つことが多々あるんよ」。強敵撃破へ自信をにじませた。