日本ハム・大谷、20号王手弾実らず…「あれで決まってくれれば」
「日本ハム2-3ソフトバンク」(20日、札幌ドーム)
日本ハム・大谷の、一時は勝ち越しとなる豪快アーチは空砲に終わった。首位攻防第2ラウンドを逆転負けで落とし、ソフトバンクに痛い連敗。「回も回だったので、あれで決まってくれればと思った」。悔しさをのみ込み、静かに振り返った。
同点の六回。大谷ならではの高い技術とパワーでスタンドに運んだ。千賀の内角低めのスライダーにしぶとく食らいついた。低いライナー性の弾道で中堅右に突き刺す19号ソロ。二塁を回り、ベンチへ向かってガッツポーズを繰り返した。初の20本塁打に王手をかけた一発。「いい感じで打てました」。しかし八回に逆転を許し、勝利の一打とはならなかった。
8月は全試合に野手として出場し、打率・313、6本塁打。「好調でもないと思う。もっと工夫して打席に立たないと」と謙虚に振り返る二刀流だが、打撃練習では引っ張りにかからないように左翼ポール際を狙って打撃練習を行うなど、工夫を施す姿勢が結果につながっている。
21日に敗れるか、引き分けるかでソフトバンクに優勝マジックが点灯する。「絶対取らないといけない。なんとか打って勝ちたい」。1・5差。まだまだ諦めるはずもない。鷹投手陣を意気消沈させる一撃を放ち、優勝争いに踏みとどまる。