明徳義塾、守乱で完敗 馬淵監督「4つもエラーしてはダメ」
「全国高校野球・準決勝、作新学院10-2明徳義塾」(20日、甲子園球場)
完敗だった。明徳義塾(高知)は生命線の守備が乱れ、作新学院(栃木)に敗れた。15安打を浴びた上に4失策を記録し、夏18度目の出場で初の2桁10失点。14年ぶりの決勝進出を逃し、馬淵史郎監督(60)は「“守りの明徳”が4つもエラーしてはダメ」と肩を落とした。
初回1死から相手2番打者のゴロを一塁・西浦が失策。そこから2点を献上した。今大会20イニング連続無失点だったエース・中野恭聖投手(3年)が「勝負どころで甘く入った」と8失点。相手の152キロ右腕・今井から2点を奪ったものの、守りのミスが絡んで追い上げムードは膨らまなかった。
今大会で3勝を挙げ、春夏通算勝利数を「48」まで伸ばした馬淵監督。「目標は50勝。50勝したら辞める」とまで発言したが、その大台には届かなかった。まさかの大敗が闘志に火をつけたのか、試合後は「負けるたびに明徳は強くなる。(来春の)センバツは優勝します!」とV宣言。悔しさを糧に、新チームを鍛え上げる。