由伸巨人4連勝ならず 沢村温存、山口投入が裏目に

 「巨人1-4阪神」(21日、東京ドーム)

 G党のため息が漏れた。延長十回に3番手・山口がつかまり、痛恨の敗戦。4連勝はならず、巨人・高橋監督は「(山口は)良かったけど、当然打たれる時もあると思います」と悔しさを押し殺しながら話した。

 下位打線から始まった十回だが、8番・中谷に四球を出すなど2死一、二塁のピンチを招く。北條に低めの変化球を右中間にはじき返され、中井の本塁への悪送球も重なり2点を献上した。さらに鳥谷にも三塁線への適時二塁打を浴び、痛い3失点となった。

 前日まで3連投だった沢村を考慮しての山口投入だったが、裏目に出てしまった。山口は「頑張ります」と言葉を絞り出し、村田ヘッドコーチは「代わりの左はおらんから」と左腕をかばった。

 打線の沈黙も敗因だった。5月27日に完封されて以来の対戦だった岩貞を攻略できず、得点は小林誠の3号ソロのみ。指揮官も「なんとかもう1点どこかでってのはあったけど…」と唇をかんだ。絶対に負けられない23日からの広島戦で、この悔しさをぶつけるしかない。

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