北海・平川監督、微妙な判定悔やむ 四回、ライン際の打球めぐり
「全国高校野球・決勝、作新学院7-1北海」(21日、甲子園球場)
初の決勝進出を果たした北海(南北海道)は、惜しくも初優勝を逃した。川村友斗一塁手(2年)は「グラブには当たっていない。でも本当に自分が捕らないとダメな打球でした」と号泣。微妙な判定が試合の流れを作新学院へと傾かせた。
1-0の四回無死満塁。一塁方向へ転がった作新学院・篠崎の打球が川村のミットの下を通過し、イレギュラーして一塁ラインを割ったように見えたが、球審の判定はフェア。当該者にアピールは認められているが「頭が真っ白になってしまって…」と何もできず。記録は失策となり、同点の得点を与えた。
選手を走らせ球審に確認した平川敦監督(45)は「アピールしましたけど、触ったと言われた以上はわかりましたとしか言えない」と悔やむ。「本当に一生、忘れられない…。先輩たちに連れてきてもらって、来年、恩返しできるように」と川村は声を詰まらせた。