「阪神１－３ヤクルト」（２８日、甲子園球場）

　また虎を封じ込めた。７安打１失点の完投で６勝目。今季チーム２度目の５連勝に貢献したヤクルト・山中は「自分の持ち味を出すことができた」と勝利の余韻に浸った。

　必由館高の後輩・岩貞との投げ合いで「必死に頑張っていたので、負けないように投げました」と奮起した。直球、変化球を低めに、丁寧に集めた。打者のタイミングを外し、打ち損じを誘った。

　虎キラーぶりを発揮した。今季４試合で３勝無敗、３１イニングで失点はわずかに３。この夜を含めて阪神戦２試合連続の完投勝利で球団では０９年の石川以来７年ぶりだ。阪神戦で抜群の相性を誇るサブマリンは「よく分からない。たまたまです」と話したが、その表情には充実感が漂う。

　チームの甲子園での阪神戦同一カード３連戦３連勝は０４年以来１２年ぶり。真中監督は「（阪神は）当面の相手。勢いをつけて来週から頑張りたい」と意気込んだ。上昇気流に乗って一気に３位浮上を狙う。