スゴイぞ!オリックス・ドラ1吉田正が4号決勝弾
「ロッテ4-6オリックス」(30日、QVCマリンフィールド)
オリックスのドラフト1位・吉田正尚外野手がまたやった。
同点で迎えた六回。先頭で打席に入ると、スタンリッジのカットボールを右中間スタンドに運ぶ4号ソロ。これが決勝点となった。
吉田正はこの打席を振り返り「同点だったんで、できれば長打が打てればと思っていました。先頭だったし塁に出られればと。甘いところにきたので狙っていました。逆風だったんですけど、よく伸びましたね。バックスピンが掛かっていた感じです」と冷静に分析してみせた。
打撃を詳細に言葉にするのはいつものこと。ただ、「エッ?あれが決勝点になるんですか?若月のかと思ってました」とそれ以外のことになると天然ぶりをのぞかせる。
これで18日の日本ハム戦でプロ初本塁打を打って以来、10試合で4発と一気に量産した。前カードからは3番にも入っている。
「準備も3番の方が慣れている感じですから。チャンスでまわってくることが多いし。いい集中ができているのかなと思います。まっすぐを打ち返せているのがいい。甘いところを自分のスイングできているので長打につながっているのかな」
頼もしい新人に福良監督は「本物かどうか判断は皆さんに任せます」と言いながらも「スゴイね」と驚きを隠せない。
4月23日にここQVCマリンフィールドで行われたロッテ戦で涌井から安打を打った後、腰痛を訴え離脱。復帰まで3カ月以上掛かってしまったのが、今となっては残念だ。それさえなければ、新人王候補に名乗りを挙げただけでなく、阪神・高山、楽天・茂木らを上回る話題になったはずだ。