巨人連敗ストップ…菅野、福井のG党からエールもらい奮投
「巨人5-2ヤクルト」(30日、福井県営球場)
エースが意地を示した。巨人・菅野智之投手が7回を投げ、6安打2失点で8勝目。チームの連敗を5でストップした。福井のG党から大歓声を浴び、「小さいお子さんが『菅野、頑張れ』と声援を送ってくれた。勝てたことがうれしい」と、うなずいた。
優勝が絶望的となり、チームは急失速。何とか勢いをもたらそうと、初回から最速153キロの直球を主体にヤクルト打線を押し込んだ。三回、山田に2点適時打を許すと「気合を入れ直した」とギアチェンジ。四回から五回にかけて5者連続三振を奪うなど、追い上げを許さなかった。
防御率1・89はリーグトップの安定感を誇るが、いまだ8勝。この試合は「リズムが悪いと、守っている野手もいい攻撃ができない」と意識的にテンポを速め、味方の援護を引き出した。
高橋監督は「もっといい投球ができるはず」と、辛口評価。エースも「7回で120球も投げているようじゃ話にならない」と反省を忘れず、次戦へ気持ちを引き締めた。