中田2発、連敗止めた! お立ち台で宣言、ソフトバンク「ぶっつぶす!」
「日本ハム8-0楽天」(1日、東京ドーム)
チームの危機を、停滞する空気を、主砲がひと振りで変えた。五回。1点を先制し、なお2死一、三塁。日本ハム・中田が楽天・美馬のカーブを捉えた一打が高々と、長い滞空時間を経て左翼席へ届いた。
「久々に振り抜けたので、すごい気持ちよかったです」という自画自賛の一打。3連敗中のチームに流れを呼び込む、値千金の一打となった。だが、これだけでは終わらない。
七回2死はカウント0-2と追い込まれながら、内角シュートを再び左翼席へたたき込んだ。「本当に技ありの本塁打だと思う」と、これまた自画自賛の一発だ。5月29日以来となる今季2度目の1試合2発で、最近5試合で5本塁打。リーグトップの打点も95に伸ばした。
それでも「今は打点とか本塁打とか、何も考えていない」と中田。首位・ソフトバンクと0・5差。勝利だけを求めバットを振り続ける日々だ。そしてお立ち台で「(ソフトバンクを)ぶっつぶすつもりでやっています」と宣言。主砲が呼び起こした大歓声が“奇跡の秋”を予感させた。