ソフトバンク、ついにマジック20点灯 松田が決勝三塁打
「楽天6-8ソフトバンク」(2日、コボスタ宮城)
追い込まれても、体勢を崩されながらも、執念で外角チェンジアップに食らいついた。6-6で迎えた九回2死一、三塁。ソフトバンク・松田が、楽天の守護神松井裕から右中間を破る、決勝2点三塁打。待望の優勝へのマジックナンバー「20」を点灯させた立役者は「とにかくつなぐ思いで打ったが、本当によかった。ようやく出たマジックを一つずつ消していきたい」と喜んだ。
前日1日の西武戦に名を連ねた中軸から「3番・柳田」の名前が消えた。右手薬指骨折で離脱。シーズン最終盤でチームを襲った危機でチームは一丸となった。松田は「本人が一番悔しい思いをしている。残ったメンバーで優勝するという思いでやっている」とナインの思いを代弁した。
前夜、柳田本人から「頼みますよ」と託され代役3番に入った江川は、この日1安打を含む4出塁でチャンスメークした。江川は「自分にできることを全力で」と改めて気合を入れた。4番・内川 は2安打3打点で、3試合連続で適時打をマークし「いいところで打てた」とうなずいた。
柳田不在を感じさせない力強さを見せた打線に、工藤監督は「負けられない思いが、つなぎになり、得点に結びついた」とたたえた。8月6日から始まったマジック点灯の挑戦は9度目にして成就したが「それよりも、目の前の試合を精いっぱい戦う」ときっぱり。3連覇に突き進む工藤ホークスに慢心はない。