張本勲氏、審判に喝「下手になった」
野球評論家の張本勲氏がプロ野球の審判団に“喝”を入れた。4日、レギュラー出演している報道番組「サンデーモーニング」(TBS系)のスポーツコーナーで、2日に行われたヤクルト-広島で、エルドレッドがVTRでははっきりと空振りしているにもかかわらず、ファウルと判定されたシーンを紹介。「最近は下手になった」となげいた。
取り上げたのは、エルドレッドがヤクルト・松岡投手の変化球に空振り三振に倒れたかに見えた場面。VTR上ではバットにボールは当たっていないが、球審はファウルと判定し、審判団の協議を経ても判定は覆らなかった。
張本氏は「私は日本の審判は世界一だと毎年言っているんだけど、最近はヘタになった」とレベルが低下したのではないかと意見を述べた。判定の経緯として、ボールの位置はキャッチャーの死角に入る球審が判断を誤ることは「分からなくもない」としたが、「塁審はしっかり見てるんだから」と協議を経て正しい判定を下すべきとした。さらに、「球審が先輩なら文句は言えないんですよ」と、審判団の人間関係が判定を左右する可能性も指摘した。
結果的にヤクルトは2-5で敗戦。この時、塁に出たエルドレッドの代走・赤松が広島の5点目となるホームを踏んでおり、試合の流れを左右する1点になった。張本氏は「体をかけている選手はたまったもんじゃない」と選手を思いやっていた。