楽天・梨田監督が通算700勝 ハラハラ勝利に「思い出残る」
「楽天7-4西武」(6日、コボスタ宮城)
苦しみながらももぎ取ったメモリアル白星。「いつものように先行されて、追いついたらまた点を取られて…。最後に4点取って3点差。これでもう勝てたかなと思ったら、松井裕樹がハラハラさせてくれた。思い出に残るね」。楽天・梨田監督が通算700勝。節目の白星は、指揮官にとって格別の味だった。
“チルドレン”が躍動した。1点を追う七回。無死一塁から茂木がセーフティーバントを鮮やかに決め、逆転劇をお膳立てした。4号ソロを含む3安打1打点。アマ時代に未経験だった遊撃手として梨田監督に抜てきされ、花開いた茂木は「節目の試合で結果が残せてうれしい」と笑みを見せた。
実は指揮官の体調は万全ではなかった。前日は病院で「何十年ぶりかな」という点滴を打った。声もかすれていた。そんな中、チームの計らいでマイクを向けられると、仙台のファンの前で誓った。「私にとって3球団目。楽天が最後の球団だと思っています」。手にしたウイニングボールの重みを感じながら、熱い気持ちを抑えることはできなかった。