日本ハム・大谷、自己最速タイ163キロ 逆転Vへ二刀流“試運転”上々
「日本ハム4-4ロッテ」(7日、札幌ドーム)
立ち上がりから剛速球を連発し、スタンドの視線をくぎ付けにした。右手中指マメの影響に加え、投球フォームを崩して実戦から遠ざかっていた日本ハム・大谷が先発で2回を2安打1失点。「それなりに手応えはありました。次は勝てるように頑張りたい」。7月24日中継ぎ以来、45日ぶりの復帰登板で改めて存在感を見せつけた。
マウンドに上がると、大歓声で出迎えられた。初回から160キロを連発。2死二塁でデスパイネを迎えた場面では、5球目の外角直球が自己最速タイの163キロを表示。スタンドから大きなどよめきが起こった。
球数制限が設けられた関係で、2回38球で降板した。160キロ超えはそのうち11球。三回に交代のアナウンスが流れた時には場内からため息も漏れた。短いイニングだったが、栗山監督は「前に進んでいるという感じ」と及第点をつけた。
後半戦は野手として10本塁打を放つ活躍をしていた大谷だが、先発復帰へ向けての投げ込みも並行して行ってきた。投球後に左足が流れていたフォームの修正にも着手。この日の復帰登板ではフォーム修正の効果が出た。
「この先は結果より内容が大事。勝てるように頑張る」。出力を上げてきた二刀流。投手でも貢献し、逆転Vをつかみ取る。