ヤクルト痛恨…CS争い後退 バレ2発も3位DeNAに3・5差
「ヤクルト2-5巨人」(9日、神宮球場)
4番の2発は、空砲に終わった。ヤクルト・バレンティンが六回に右越えの27号、九回に右中間への28号と2打席連続のソロをぶちかまして意地は見せた。だが勝利には結びつかず、「2本の本塁打は大きな意味はない」と眉間にしわを寄せた。
絶好機で凡退してしまっただけに悔しさも倍増する。4点を追う三回の攻撃だった。1死満塁。1点でも奪って反撃しておきたい場面だったが、大竹寛のスライダーを捉えきれず投ゴロ併殺打に倒れ、チャンスをつぶした。
バレンティンは「三回が悔やまれる。あそこで打ちたかった」と険しい表情。真中監督も「あそこ(三回)で1本出ると違った展開になった。結果として残念だった」と苦い顔で言葉を絞り出した。
この日、試合がなかった3位・DeNAとのゲーム差を縮めたかったが、逆に3・5差に広がった。残りは12試合。逆転でのCS進出へは、これ以上の後退は許されない。