日本ハム首位浮上、10日にもM点灯 中田、3年連続100打点
「楽天2-8日本ハム」(9日、コボスタ宮城)
日本ハムの首位再浮上を決定づける一撃を中田は悠然と見送った。3点リードの九回2死二塁。前打者の大谷が敬遠気味に歩かされた。ウエイティングサークルで闘志がふつふつと湧いてきた。主砲は大阪桐蔭の先輩、川井のシンカーを振り抜き、バックスクリーン左へ突き刺した。「どうだ」と言わんばかりにダイヤモンドを一周した。
3試合ぶりの24号3ランでとどめを刺し、102打点目を挙げた主砲。4打席凡退の後の5打席目で、しっかりと仕事を果たした。3年連続100打点到達にも「そんなのどうでもいいわ」と一蹴した。
ソフトバンクが敗れ、8月25日以来の首位再浮上も中田は浮かれるそぶりもない。「1試合も気の抜ける試合はない。相手より1試合でも多く勝てばいい。ここから全部勝つつもりでいく」。残り17試合全勝の意気込みを語った。
七回には大谷が右前適時打を放つなど、ON砲がそろって打点を挙げての快勝だ。3年連続クライマックスシリーズ進出も決定。最短で11日にも優勝マジックが点灯する。栗山監督は「食らいついていけば何とかなる。しびれるけど、最後に笑えればいい」と表情を引き締め、V奪還を誓った。