日本ハム、大谷驚弾2発で首位キープ 11日にも今季初のマジック13点灯
「楽天4-7日本ハム」(10日、コボスタ宮城)
超ド級の打球を地元・東北の空にかっ飛ばした。日本ハム・大谷が8月6日以来、自身3度目の1試合2発で首位をガッチリキープした。
技術とパワーの融合で軽々と柵越えだ。三回。安楽の甘いフォークを右中間席最上段へ。もうひと伸びで場外という140メートル級の2ランだったが、栗山監督をも驚かせたのは六回の2本目のアーチだった。
2死一塁。金刃の内角シュートに、腕を畳んでコンパクトに振り抜いた。打球はバックスクリーンへ。自己記録を更新する22号2ランは、130メートル超の一発となった。
前日も金刃の内角攻めを苦にせず、右前適時打。城石打撃コーチは「翔平には相手もぶつけてもいいやぐらいの気持ちで投げてくる」と心配したが、本人は意に介さない。
「もともとインコースは嫌いではないので。厳しいところをさばいていけば(そのうち)甘いところきますよ」とサラリ。窮屈そうなスイングでも本塁打にしてしまう姿に、栗山監督も「度肝を抜く一発だったね。バットの軌道がプロらしくなってきた」と珍しく褒めた。
初めて首位に浮上した8月25日は一日天下に終わっただけに、「ここからが大事なんだ。うちはチャレンジャーでぶつかっていく」と指揮官。11日の結果次第では、今季初めて優勝へのマジック13が点灯する。