ハム投壊9失点 大谷マルチ安打もM点灯ならず…栗山監督「ムチ入れてやる」
「楽天9-4日本ハム」(11日、コボスタ宮城)
鷹を突き放すことができず、日本ハム・大谷翔平投手は唇をかみ締めた。今季23度目のマルチ安打を放ちチャンスを演出したが、投手陣が崩れ9失点で敗戦。初のマジック点灯はならなかった。
「全体的にそんなに悪い打席ではなかったけど、ここ(五回)で打っていればよかった。もっと違う試合展開になればよかった」。初回2死から中前打。七回には福山から一塁線を破る二塁打を放ち左腕から2安打と好調な打撃をアピールしたが、悔やんだのは五回の打席だった。
2死一塁から辛島のスライダーを引っかけ二ゴロ。シーズン終盤の1敗が優勝争いに響くだけに、チャンスを広げられず表情を曇らせた。
今回の楽天3連戦は野手でフル出場し、中1日で13日・オリックス3連戦初戦に先発予定。野手出場から中1日先発は4月1日以来、「2度目となる。大谷は「最後に1位になっていればいい。一試合一試合、頑張りたい」と気合を込めた。
前夜、広島の優勝をテレビで視聴した栗山監督は「感動したね。(広島)選手の喜びを見ていると喜ばせたいのはある」と決意。ソフトバンクに0・5差に再接近されたが「下を向いている暇はない。ここからは全てが大事。一試合一試合、ムチを入れてやる」と指揮官。仕切り直して逆転優勝へ前進する。