オリックス吉田正あっぱれ3戦連続お立ち台 復刻ユニに初勝利もたらした
「オリックス4-3ロッテ」(11日、京セラドーム大阪)
最後は九回2死満塁から安達の押し出し四球で、オリックスが今季5度目のサヨナラ勝ち。先人たちの思いがこもった復刻ユニホームが歓喜のシャワーにぬれた。89、90年の2年だけ存在したブレーブスのユニホームを着るレジェンドデー。1敗1分けで迎えたこの試合、次代のチームを背負うドラフト1位・吉田正尚外野手(青学大)が初勝利をもたらした。
初回1死二塁で登場すると、涌井に追い込まれながらもスライダーを右翼線へ打ち返す先制の適時二塁打にしてみせた。これで3試合連続打点。さらに1点を追う八回には1死二塁から今度は初対戦となる内のスライダーを左翼線に打ち返す同点二塁打も放った。
好調の秘けつを問われると「タイミングがしっかり取れているからじゃないですか」と話した。毎試合、動画チェックは欠かさない。自分の打撃、そしてあこがれというナショナルズ・ハーパーの打撃を目に焼き付けてから寝るという打撃オタクぶりだ。
好調な打撃の一方で、二塁走者でけん制で刺されるミスも犯した。福良監督は「(打撃は)大したもん。その後の走塁がね」と厳しく指摘する。本人は「経験だと思ってやりたい。走攻守で一番になれるようにもっと練習していきたい」と前向きに捉えた。
3試合連続お立ち台。ニュースターが新たな歴史を刻んでいく。