ヤクルト・石川、気迫の7勝目
「ヤクルト3-2DeNA」(14日、神宮球場)
ヤクルトの最年長、36歳の石川が気迫みなぎる投球でCS出場にわずかな望みをつないだ。「負けられない試合が続くのは、僕らが招いた現状。最後まで諦めない」。3位・DeNAとの直接対決で八回途中まで3安打に抑えて無失点。自身は今季7勝目、チームはDeNAとの差を3・5ゲームに縮めた。
野手では雄平が光った。四回の守備では、2死三塁から右前に上がったエリアンの飛球をスライディングキャッチ。打っては五回2死二、三塁、2球で追い込まれてからファウルで粘り、11球目に値千金の2点左前打を放った。雄平は試合前のロッカーで、石川が「絶対勝つ」とつぶやくのを耳にして「気持ちが伝わった」といい、石川は雄平のプレーに「打って守って助けてくれて、気持ちが入った」という。
残り8試合に全勝しても、DeNAが負けないことには切符は手に入らない。それでも「神宮のお客さんも諦めずに応援してくれている。可能性がある限り、勝っていくしかない」と真中監督。一丸となって、力を振り絞る。