オリックス糸井「今日は筒香と呼んで」初球ガツンの先頭弾から3打数連発
「日本ハム1-5オリックス」(15日、札幌ドーム)
ヒーローはニッコリと笑って言った。
「今日は筒香です。筒香と呼んでください」
オリックス・糸井嘉男外野手が自身初の1試合3本塁打を表現する際、数々の“迷言”を残してきた糸井節がサク裂した。
プレーボール直後、メンドーサの初球を右翼席に運ぶ自身2本目の先頭打者弾で幕は開いた。二回の第2打席は追い込まれながらも、またも右翼席へ14号2ラン。四回の四球を挟んで、七回には鍵谷の150キロを今度は左翼席へ15号ソロ。あまりの猛打ぶりに日本ハムファンからも拍手が起こったほどだった。
3打数連続本塁打で迎えた九回は一ゴロ。それでも初球先頭打者弾から2打席連続本塁打は、球団では95年のイチロー以来。さらに先頭打者弾から2イニング連続、3打数連続本塁打は70年の福本豊以来とレジェンドたちに肩を並べた。
潜在能力の高さを福良監督は「イチローより身体能力は上」と評価する。ある時はフリー打撃で筒香になりきり、バットで投手方向を指すところまでマネをして柵越えを連発。この日の試合前には大谷の打撃に見とれた。日々成長への意欲は欠かさない。「そういう気持ちは常に持っている」。35歳。超人の進化は止まらない。