センバツ8強の明石商が滝川二を撃破し、16強進出
「秋季高校野球兵庫大会・2回戦、明石商10-3滝川二」(17日・ベイコム野球場)
今春センバツ8強の明石商が滝川二を八回コールドで下し、16強へ進出した。2年連続のセンバツへ狭間善徳監督は「チームが弱いと認識している分、まとまりがある」と目を細めた。
新チームからメンバーが総入れ替えとなり、今夏にレギュラーとして試合に出ていた選手は皆無。それでもそつのない攻撃力が際立ち、相手のミスや少ないチャンスをことごとく生かしてコールド勝ちまで持って行った。
七回1死三塁の場面ではスクイズではなくエンドランを採用。これが見事に決まり「こういう攻撃をしないと勝てない。裏目に出るかもしれんけど、徹底してやろうと。9イニングあるわけですから」と指揮官は言う。
バッテリーと中軸はいずれも1年生。二塁送球のスピードが1秒93で、目を見張るほどの強肩を誇る山本健太朗捕手(1年)は「自分がゲームを作れるように、先手、先手を取ってリードしたい」と力を込める。今春のセンバツはスタンドから全試合を観戦。「自分たちもあのグラウンドに立ちたい」と2年連続の聖地を目指す。