村野工・道才のあ MAX142キロ右腕が1失点完投 秋季高校野球兵庫大会
「秋季高校野球兵庫大会・2回戦、村野工3-1加古川東」(18日、高砂球場)
村野工が最速142キロ右腕のエース・道才のあ投手(2年)が、土砂降りの中、1失点にまとめる好投を見せ16強へ進出した。
五回までわずか2安打、無四球で三塁を踏ませなかった道才。しかし雨脚が強くなってきた六回、「ボールが指にかからなくなった」と制球を乱し始めた。七回は1死満塁、八回は2死一、二塁と得点圏に走者を背負ったものの「腕を少し下げたら指にかかるようになった」。冷静にリリースポイントを変え、1失点でチームを勝利へ導いた。
一つ上の世代からエース格としてマウンドに上がり、身長170センチながら、キレのある直球と多彩な変化球を誇る。名前の“のあ”については「由来は聞いたことないですけど、よく女の子に間違われます」と言う。実際に病院では「道才のあさ~ん」と呼ばれ、男子だったことに病院スタッフが驚きの表情を浮かべたという。
「今はその名前も自分らしくていいかなと思います」と笑った道才。「自分たちができることをしっかりとやっていきたい」と力を込めた。