日本ハム、パ全球団勝ち越し V打の大谷、試合中も鷹をチェック「勝ち続けたい」
「日本ハム4-2ロッテ」(18日、札幌ドーム)
三回1死一、二塁。鋭いライナーが右前に弾むと、日本ハム・大谷は両手を力強くたたき、喜びをかみしめた。涌井のフォークを振り抜き、二塁走者の西川が本塁生還。優勝争いが佳境に入り、4万人を超える観衆で埋まった試合で、二刀流が決勝タイムリーで応えた。
「いいピッチャーなのでチャンスはあまりないと思っていた。いいところでしっかり点を取れてよかった」。2013年から5連敗中だった涌井を攻略し、胸を張った。
栗山監督は価値ある適時打以上に、チーム打撃に徹した打席を称賛した。1点を追う初回無死一、三塁。センター返しで涌井を強襲したゴロは、鈴木の前へ転がりショート併殺打に。それでも「運が悪かったが、ああいうことができるのが(投手と野手の)2つをやれる信頼感になる。チャンスを広げようとする姿勢が素晴らしい」と評価した。
ロッテに2試合連続の逆転勝ちで、東映時代の1964年以来となるパ・リーグ全球団勝ち越しが決定。試合中にロッカーのテレビでソフトバンクの経過を見ながら打席に立っていた大谷。負けない相手に「勝つしかない。頑張って最後まで勝ち続けたい」と気合を入れ直した。首位ソフトバンクとは0・5差で変わらず。鷹を追い抜き、完全優勝へ貪欲に勝ち続けるのみだ。