楽天・安楽8回1失点2勝目 亡き恩師へ誓いの快投
「西武2-10楽天」(18日、西武プリンスドーム)
プロ初の完投にも完封にもあと一歩届かなかったが、楽天・安楽は充実感をにじませた。8回1失点。今季2勝目。「完投も完封もそんなに簡単にはできません。完封したかったですけどチームが勝てばそれでいいんです」
昨季挙げたプロ初勝利は順位が確定してからの白星。だからこそ、自らの力投で、わずかながらも残る逆転CSへの望みをつなげたことに胸を張った。「1イニング1イニング、1人1人、頑張って抑えられた」。七回まで無失点。八回に1点を失い、128球で交代を告げられても、安楽は納得していた。
2年目の進化を証明したかった。今夏、故郷・愛媛に帰省すると、母校・済美高の恩師、故・上甲正典監督(享年67)の墓に参った。「頑張りますので、見ていてください」。墓前に誓った通り、8月以降はローテに定着。成長した姿を見せた。
球団創設以来、初の西武戦のシーズン勝ち越しにも貢献。19歳は「これからも全力でチームの勝ちのために投げたい」と力を込めた。