日本ハム・大谷ほえた!8回1失点で9勝目 22日勝つか引き分けでM点灯
「ソフトバンク1-2日本ハム」(21日、ヤフオクドーム)
パ・リーグ天王山第1ラウンドは日本ハムが勝利。13日以来となる首位に浮上した。大谷翔平投手(22)が「8番・投手」のリアル二刀流で出場。8回1失点で9勝目を挙げた。22日に日本ハムが勝てば、日本ハムに優勝へのマジックナンバー「6」、引き分けても「7」が今季初点灯する。
九回、一打サヨナラの大ピンチ。中堅への大飛球を、陽岱鋼がスーパーキャッチすると、大谷はベンチを飛び出し、左拳を思い切り、突き上げた。「8番・投手」で出場し、投げては8回1失点で9勝目。打っては六回に左線二塁打を放った。大一番で二刀流の持ち味を存分に発揮し、首位再浮上に導いた。
ヒーローインタビューで思いの丈をぶつけた。「強いソフトバンクを相手に自分の出せるものを(マウンドに)置いていこうと思って投げました。(この1勝は)すごく大きい」と笑顔。最後に「自分は優勝したことがないので、優勝して、みんなと優勝して喜びたいと思います!」と左翼席に向かって高らかと宣言した。
リアル二刀流で出場すれば、必ず結果を残す。前回、7月3日のヤフオクドームで勝利投手&決勝打と活躍したのに続き、天王山初戦でも躍動した。初回からリミッターを外し、剛速球を投げ込んだ。「最初はすごく緊張しました」。五回無死一塁。送りバントを二塁へ悪送球し、この回1点を返されたが、失点はこれだけ。「投げてる最中の記憶はあまりない」というほど投球に集中していた。八回2死一塁。松田への4球目に160キロで2ストライクと追い込むと、最後は右飛に。「よっしゃー」と思い切りほえた。
リアル二刀流は通算7戦7勝だ。前回13日のオリックス戦登板後に、21日の二刀流出場を告げた栗山監督。「結果が全て。勝ったことが全て。気持ちが入っていた」と大仕事に賛辞を送った。
22日の直接対決に勝つか引き分けでマジックが点灯する。「あしたは打席に立って、またここ(お立ち台)に戻ってこられるように頑張ります」。異例の中0日スタメン出場を直訴した二刀流。休んでいる暇はない。優勝へ加速するため、打者としてV打を放つ。