龍谷大平安・岡田、ボールボーイで“改心” ドラフト候補2安打4打点
「秋季高校野球京都大会・2回戦、龍谷大平安11-0花園」(24日、太陽が丘球場)
来年のドラフト上位候補に名前が挙がる龍谷大平安の岡田悠希外野手(2年)が、先制の右前2点打に貴重な追加点となる右越え2ランを放った。2安打4打点の活躍でチームの五回コールド勝ちに貢献したが、原田英彦監督は「まだまだ。全然ダメです」と厳しい表情を崩さない。
新チーム結成後、岡田の練習態度や生活態度に問題があったという。そこを正すために、主力でありながら「子育てのつもりで」とセンバツに関わる一次戦でベンチから外した。そこで与えた役割はボールボーイ。1年春からレギュラーとして活躍する選手に裏方の仕事を経験させた。
苦しい戦いを強いられたチームは延長戦の末に一次戦を突破。ベンチの外で見つめることしかできなかった岡田は「このままじゃダメだと。自分が引っ張らないといけない。恥ずかしいことばかりしていたので、人間的な部分でも成長していかないといけない」と心を入れ替えた。
二次戦から背番号「17」でベンチ入り。この日が新チーム結成後、初の公式戦だった。5番・左翼でのスタメン起用に「監督さんに出させていただいた。チームに迷惑ばかりかけてしまっていたので」と初回、1死満塁から追い込まれながらも一、二塁間を痛烈に破る先制の2点適時打を放った。三回無死一塁の第2打席ではカウント1ボールから、甘い直球を右翼席へ放り込んで見せた。
2安打4打点の活躍にも原田監督は「第3打席で強引に引っ張ってセカンドゴロ。そういうところなんですよ」。四回1死二、三塁から力んで二ゴロに終わった打席の反省を求めた。今春のセンバツでバックスクリーン右へ一発を放ち、期待のスラッガーとしてプロのスカウトからも評価された岡田。技術と心を兼ね備えた選手になるために-。日々、励んでいく。