サブロー、涙の引退試合 ロッテを日本一の球団にするため「勇往まい進して参ります」
「ロッテ0-2オリックス」(25日、QVCマリンフィールド)
ロッテ・サブロー外野手(40)の引退セレモニーが試合後に行われた。あいさつでは、周囲の支えに感謝の言葉を述べた後、ロッテを日本一の球団にする目標を掲げ「その夢に向かって勇往まい進して参ります」と誓った。チームメートの手で10度、宙を舞った。
セレモニーでは、ビジョンに過去のメモリアルVTR、バレンタイン元監督、PL学園高の後輩で元チームメートの阪神・西岡らのメッセージが流れた。その後にあいさつに立ったサブローは「思えば長い道のりでした。入団当初は体も弱く、スピードにもついていけず、本当にこんなところでやっていけるんだろうかと挫折の連続でした」と、苦しかった日々を振り返った。そして「ですが、こんな私でもここまでやることができました。それは家族をはじめ、支えてくださったみなさんのおかげだと思います。心から感謝いたします」と、サポートしてくれた人たちへの感謝の言葉を口にした。
続けて「私の子供のころの夢はプロ野球選手になることでした。その夢は無事達成することができました。ですが私にはもう一つの夢があります。この千葉ロッテマリーンズを日本一の球団にすることです。その夢に向かって勇往まい進して参ります」と、ファンに誓った。
サブローはこの試合、「4番・DH」でスタメン出場。九回には左翼、右翼も守り、ファンから声援を受けると何度も涙をぬぐった。打っては3打席連続空振り三振の後、九回に右中間へライナーで運ぶ二塁打。通算1363安打目を放った。