ハム中田「勝って決めろってこと」岸に脱帽4タコも決意新た
「西武3-0日本ハム」(27日、西武プリンスドーム)
優勝目前の足踏みに悔しさが募る。ただそれは、新たな決意にもつながった。敗戦後、千葉でのソフトバンクの勝利を見届けてロッカーを出た日本ハム・中田翔内野手は「すごい試合をしているなと思って見ていましたよ」と話した後、こう言葉を続けた。「自分たちで勝って決めろってことでしょう」。
優勝マジック1で迎えた一戦も、相手エースの意地の前に屈した。西武先発・岸に対し、2点を追う六回2死一、二塁の第3打席。逆転弾の期待が高まる中、1ボール2ストライクからの外角スライダーに中田のバットは空を切った。これには「(岸は)よかったね。気合が入った投球に見えた。あれだけの投手だとコントロールミスはないから」と脱帽した。
28日の相手先発も好投手の菊池。だが難敵を打ち崩して訪れる歓喜の瞬間にこそ、価値がある。「(大谷)翔平が頑張って、いい投球をしてくれると思う」と若きエースにもエールを送った中田。自らの一撃で、大谷の勝利、そしてチームの優勝をたぐり寄せる。