楽天 栗原、思い出のアーチは広島市民球場のラスト弾 引退会見
今季限りの現役引退を表明した楽天・栗原健太内野手(34)が1日、コボスタ宮城で引退会見を行った。
17年間の現役生活に終止符を打つ栗原は、グレーのスーツに紺色のネクタイで会見場に現れた。昨季限りで広島を退団し、昨オフに楽天にテスト入団。新天地で迎えた今季は1軍昇格が果たせなかったが、栗原は「1年勝負という気持ちでやってきたが、1軍の戦力になれなかったということで、この辺が引き際になったかなと。思うようなバッティングができなかった」と振り返った。
現在の率直な気持ちを問われ、「肩に重くのしかかったものが取れたような気がして、スッキリしたというか、自分の中では精一杯やってきたので悔いはない。プロに入ったときは、正直ここまで長くやれると思っていなかった」と笑みを浮かべたが、愛する家族のことに話題が移ると表情は一変した。「やめると伝えたとき、『一生懸命やってるのをたくさん見てるから、悔いはないよ』と言ってもらって…」と思わず言葉を詰まらせ、一気に涙があふれた。
豪快な本塁打が持ち味だった栗原。最も思い出に残るアーチについて「市民球場の最終戦で打ったホームラン」と話した。古巣・広島の元チームメートたちからは、菊池を始め、ねぎらいのメールが多数届いたという。