ソフトバンク松坂が4連続四死球など1回5失点の大乱調 日本復帰登板もCSは遠く
「楽天-ソフトバンク」(2日、コボスタ宮城)
ソフトバンクの松坂大輔投手(36)が2015年の日本球界復帰後、初登板を果たした。八回、4番手でマウンドに上がったが、先頭打者から連続4四死球を与えるなど大乱調。1回を3安打4四死球で、5失点の内容で、CSのマウンドは遠くなった。
チームの今季最終戦で迎えた3648日ぶりの1軍マウンド。大きな拍手の中、マウンドに上がり、注目の第1球は嶋への143キロ直球。しかし、ストライクが入らない。3球連続ボールから、1球ストライクを取ったが結局、四球でこの回の先頭打者を歩かせた。
続く島内を迎えても制球難が顔を出す。初球で死球を与えると、梨田監督はここで松坂の西武時代の先輩であるベテランの松井稼を代打に送り出した。
ところが、松坂が投じた内角低めへの初球は左足先に当たる連続死球。いきなり無死満塁のピンチを招いた。
さらにさらに3番のペゲーロにも四球。押し出しで1点を失い、4番のウィーラーを迎えると、今度は外角への初球が捕逸となり、満塁の走者がそれぞれ進塁。ウィーラーは遊ゴロに仕留めたものの、三走の松井稼が生還してこの回、3点目を許した。
1死を奪っても松坂の乱調は終わらない。1死三塁となって、茂木には一、二塁間を破る右前適時打。アマダーも右前打。銀次も中前適時打で続いた。制球を重視し、球を置きにいく度、楽天打線に痛打された。
1死一、二塁となり、岡島を迎えたがここでも暴投があり、走者がそれぞれ進塁して1死二、三塁に。岡島は高めの直球で空振り三振、打者一巡した嶋も空振り三振に仕留め、3つ目のアウトを取った松坂。往年の力を示すことなく、首筋にびっしょりと汗を浮かべながら、ベンチへと戻った。
松坂は昨年8月に右肩手術を受け、リハビリを経ての1軍マウンド。日本では完封勝利した西武時代の2006年10月7日、ソフトバンクとのプレーオフ第1戦以来となった。