大阪桐蔭、ダンテが3二塁打4打点 オコエ級の身体能力
「秋季高校野球大阪大会・5回戦、大阪桐蔭8-1汎愛」(2日、舞洲ベースボールスタジアム)
大阪桐蔭の3番・山本ダンテ武蔵外野手(2年)が3本の二塁打で4打点。三回無死満塁では、走者一掃の右中間二塁打。五回1死二塁で適時二塁打を放つと、七回には左線二塁打で好機をつくり、コールド勝ちを呼び込んだ。
「何としても自分が打つんだと思った。自分は力が足りないので、何かできるかいつも考えている」と謙虚に語る。今夏の選手権大会まではベンチ外。大阪桐蔭のクリーンアップを張る選手の多くは下級生からレギュラーやベンチ入りする。しかし、山本はこれまでは一度も表舞台に立てなかった。
西谷浩一監督も「(ベンチ外からの主軸は)うちでは珍しい」と言うが「B戦(レギュラー外の実戦)でしっかりやってきた」と努力を見てきた。新チーム発足後は練習試合で代打、下位と徐々に打順を上げ、今秋の公式戦から背番号7を与えた。「当たれば飛ぶ。自信ができて確実性が上がってきた」と成長を認めている。
米国人の父を持ち、シュアな打撃だけでなく50メートル6秒1の俊足、遠投100メートルの強肩など楽天・オコエを思わせる身体能力の高さが武器。「声が大きいので元気でみんなを引っ張りたい」と言うチームのムードメーカーは、憧れの聖地へ「行きます!」と力強く宣言した。