広島新庄・堀が驚異の好リリーフ 1日トータル18K
「岩手国体・準決勝 広島新庄3-2聖光学院」(4日・岩手県営野球場)
広島新庄がエース・堀瑞希投手(3年)の好リリーフで決勝進出を果たした。午前中に行われた2回戦では東邦相手に毎回の14Kを奪って1失点完投。さらにダブルヘッダーで行われた準決勝でも2回2/3を4K無失点で、チームを初の決勝へと導いた。
堀がマウンドに向かうとスタンドから驚きの声が挙がった。午前中の東邦戦で1失点完投。そして午後の準決勝では、1点差に迫られた七回1死三塁からマウンドに上がった。
先頭の佐藤晃をキレのあるスライダーで空振り三振に仕留めると、続く代打・佐藤駿もスライダーで空振り三振。鮮やかにピンチを脱すると、八回には直球の最速が147キロを計測した。イニング間にはブルペンに向かい、調整した堀。直球の球威と変化球のキレは最後まで衰えず、1点リードを守りきった。
迫田守昭監督は「あまりムリはさせたくなかったけど、本人が自分からキャッチボールしているし、聞いても『全然、平気です』と言うもんですから。本人が好んでやるんなら放っておこうと」と説明。5日の決勝については「無茶はさせたくないし、させない。本人の状態を見てからですね」と語った。
堀本人は「めっちゃつかれました。打つのより投げるのが好き。ダブルヘッダーの登板は初めてです」と苦笑い。決勝については「きょう帰ってすぐ寝ようと思います。最後なんで自分が投げて終わりたいというのはある。頭から完投して」と登板に意欲を見せていた。