広島新庄初の決勝!堀がWヘッダー登板で計18K
「岩手国体・準決勝、広島新庄3-2聖光学院」(4日、岩手県営野球場)
ドラフト上位候補の広島新庄のエース・堀瑞輝投手(3年)がダブルヘッダーに先発、リリーフで登板。合計18三振を奪って決勝進出の原動力になった。
ゲームセットの瞬間、堀の表情に達成感がにじんだ。ダブルヘッダーで獅子奮迅の活躍を見せた左腕。1日トータル18奪三振の快投で、チームを初の決勝へ導いた。
スタンドから驚きの声が上がったのは準決勝の聖光学院戦、1点リードの七回1死三塁の場面だった。さっそうとマウンドへ向かった堀。午前9時からの準々決勝・東邦戦で毎回の14三振を奪って1失点完投。藤嶋の打席では球場表示で自己最速タイの148キロ、中継局のスピードガンでは大台の150キロをたたき出していた。
それでも“鉄腕”の球威とキレに陰りはなく、連続三振で鮮やかにピンチを脱出。八回には147キロも計測した。2回2/3を無失点に抑え「ダブルヘッダーの登板は初めて。めっちゃ疲れました」と苦笑いを浮かべた。
迫田守昭監督(71)は「球数も少なかった(108球)し、聞いたら『全然、平気です』と言ってたので」と説明。5日の決勝へ「最後なんで頭から投げて完投したい」と、驚異のスタミナを持つ左腕は登板への意欲を見せた。