日本ハム・大谷、3番・投手! CS初戦で「リアル二刀流」
「パCSファイナルS・第1戦、日本ハム-ソフトバンク」(12日、札幌ドーム)
日本ハムの大谷翔平投手(22)は11日、先発する12日のCSファイナルS第1戦に向け札幌ドームで最終調整を行った。第2戦以降を考えず、強打のソフトバンク打線に魂を込めた投球をすると宣言。指名打者制を解除し「3番・投手」での出場の可能性のある二刀流が、勝利へ導く。
決戦への準備は整った。大谷にとっては初めて優勝チームとして迎えるポストシーズン。ブルペンでの投球練習後、慣れ親しんでいるグラウンドでランニングを行い、全て完了した。「すごい楽しみです。時間は十分にあったのでしっかり抑えられれば」。優勝を決めた9月28日・西武戦以来のマウンドへ、入念な調整ができたこともあり、表情には自信がみなぎっていた。
初戦の重要性は十分、理解している。優勝チームに与えられる1勝のアドバンテージがあり、勝てば2勝となる。それだけに「あした(の初戦)のことしか考えていない。まず1勝して勢いに乗れるように。勝てば何でもいい。自分に勝ちが付くとか関係ない。必ず試合を作ることが大事」。第2戦以降も野手出場の可能性がある中、まずは初戦のみに集中する覚悟だ。
今季ソフトバンク戦は4試合に先発し、2勝0敗。防御率1・26も見下ろす気はない。チャレンジャー精神で、ソフトバンク打線に立ち向かう。柳田が戦列復帰も「そこさえ抑えられれば勝てるというものでもない」と全打者に集中する。
今季リアル二刀流で7戦7勝。指名打者解除プランもあるが「まだ分からないけど、出たらバットで(打点を)稼ぎたい」と決意。投打で勝利に導く準備はできている。