日本ハム中田完璧弾 五回イッキ6点!ダメ押し2ラン
「パCSファイナルS・第1戦、日本ハム6-0ソフトバンク」(12日、札幌ドーム)
4番の一打が試合の行方を決定づけた。五回、4点を奪いなお1死一塁。日本ハム・中田がソフトバンク・武田の投じた初球の144キロ直球をフルスイング。「自分のスイングができた。完璧だった」という打球は、左中間最深部へのダメ押し2ランとなった。
鷹を沈める豪快な一撃。それでも主砲は「なかなか点が取れない中で(西川)遥輝が突破口を開いてくれた。すごく楽に打席に入れた」と先制打を放った後輩の活躍をたたえ、「何より試合に勝ててよかった」とチームの勝利を喜んだ。
今シーズンはチームが夏場に15連勝を飾るなど快進撃を続ける中、自身は不振にあえぎ苦しみ抜いた。長いトンネルを抜け、現在は「ボールも見えている。バットもしっかり振れているので問題ない」と状態は上向き。
それでも「打ち損じていたし、ボール球に手を出していた」と凡退の打席を振り返り「油断せずにやっていきたい」と気を引き締める。すべてはチームの勝利のため、シーズンの借りを返すためだ。
どんな時でも中田を信じ続けた栗山監督は「(中田)翔らしい本塁打でうれしかった。久々にジーンとくる本塁打。4番が打たないと試合は決まらない」と称賛の言葉を並べた。この勢いで、一気の鷹狩りを成し遂げる。