日本ハム・有原「思い通り」の好投 チェンジアップで7回1失点
「パCSファイナルS・第3戦、日本ハム4-1ソフトバンク」(14日、札幌ドーム)
日本ハムがソフトバンクに快勝。リーグ優勝によるアドバンテージを含めて3勝1敗とし、CS突破へ王手をかけた。15日に勝つか引き分けると日本シリーズ進出が決まる。先発の有原航平投手(24)が7回5安打1失点と好投した。
先輩と仲間の激励を胸に、有原が力投を演じた。初回を三者凡退に抑える立ち上がり。4点の援護を受けた二回は無死二、三塁の危機を招いたが、それでも「1点はOKと開き直れた」と後続を見事に打ち取り、試合の主導権をたぐり寄せた。
今季は10勝した後、9月22日・ソフトバンク戦で11勝目を挙げるまで6連敗と苦しんだ。「投げ急いでいるのがシーズン終盤に見えた。ちょっとゆっくりというのを意識した」というフォーム修正も功を奏した。
レギュラーシーズンから9度目となるソフトバンク戦。中盤以降は「今まで投げていなかった」というチェンジアップを武器に7回1失点。「思い通りの投球が少しできた」と自身の投球を評した。
ファーストSで敗退した早大の同級生、ロッテ・中村からは「頑張って」と激励のメールを受けた。お立ち台でも着用した今季で引退する武田勝の記念Tシャツには「王手をかけろ!」と直筆のメッセージが。「実現できてよかったです」と有原。大きな期待と激励を受け、右腕が最高の舞台で輝きを取り戻した。