骨折のDeNA梶谷、ド根性2ラン 初回6失点から2点差に猛追
「セCSファイナルS・第4戦、広島-DeNA」(15日、マツダスタジアム)
左手薬指を骨折しながら強行出場を続けるDeNA・梶谷隆幸外野手が、4点を追う三回に右翼席に2ランをたたき込んだ。
初回に6点を奪われたDeNAだが、直後二回の攻撃で相手守備の乱れにつけこんで2点を返した。続く三回だった。先頭の桑原が左前打で出塁すると、続く梶谷が内寄りの変化球をフルスイング。打球は広島ファンで赤く染まる右翼席に飛び込んだ。
「打ったのはスライダーです。勝つしかないですし、絶対あきらめませんよ」と力強く訴えた。
10日のCSファーストS第3戦で巨人・内海から四球を受けて左手薬指節骨を骨折。打った瞬間の衝撃で痛みを感じるため「ホームラン?無理ですよ」と話していたが、この打席では大きいフォロースルーの際にも痛む左手でしっかりとバットを握っていた。前日の第3戦ではフェンス際で決死のダイビングキャッチを見せるなど、攻守でチームを引っ張っている。
この試合に負ければ敗退が決まるDeNA。いきなりの6失点で苦しい状況となったが、手負いの梶谷を中心に諦めない姿勢を見せつけている。