6点差猛反撃も1点届かず… DeNAラミ監督初CS終戦
「セCSファイナル・第4戦、広島8-7DeNA」(15日、マツダスタジアム)
初舞台は幕を下ろした。後がない戦い。DeNAは初回に6点を失う絶体絶命の展開。1点差まで詰め寄ったが、最後は筒香の空振り三振で終わった。ラミレス監督は「6点差から始まって、最後まで戦い抜いたことはよかった」と選手をたたえた。
諦めない-。今季を凝縮したような試合だった。序盤で借金11を背負うダントツの最下位から、初のCS出場を果たした。「だれも期待していなかったところまで来られたと思う」と胸を張った。
Aクラスの原動力は2冠でチームを引っ張った筒香。ファイナルSでは、16打数1安打と結果を残せなかった。「打てなかったのは現実。技術不足」。悔しさの中に、向上心をにじませた。
梶谷は、骨折している左手薬指の痛みも顧みず、三回に追撃の2ラン。「燃え尽きないで終わった。負けたら悔しさが残る。これが来季のモチベーションになる」と新たな目標を見据えた。
CSという、初めての大舞台。「ここで得られた経験が、このチームをよりよくすると思う」。ラミレス監督は確信した。